北薩、種子・屋久地方で1時間50ミリを超える大雨 JR在来線の運転見合わせ相次ぐ 鹿児島県内

2025/05/21 21:47
大雨で崩れたのり面=21日午後4時ごろ、南種子町中之上(町役場提供)
大雨で崩れたのり面=21日午後4時ごろ、南種子町中之上(町役場提供)
 梅雨前線の北上に伴い、鹿児島県の種子島・屋久島地方や北薩地方では21日、1時間に50ミリを超える非常に激しい雨が降った。北薩を中心に大雨警報が発令され、伊佐市は市内全域に避難指示を出した。梅雨前線は22日に南下するが、24日には再び北上するとみられ、鹿児島地方気象台は県本土と種子・屋久に大雨の早期注意情報を出している。

 気象台によると、20日午前2時の降り始めから21日午後9時までの雨量は、さつま町紫尾山で281.5ミリ、伊佐市248.5ミリ、さつま町柏原180.5ミリ。南種子町では午前10時34分までの1時間に81.5ミリの非常に激しい雨が降った。

 大雨の影響で、JR九州は午後7時ごろから鹿児島線や日豊線で運転見合わせが相次ぎ、鹿児島中央駅は仕事帰りの人や学生らで混雑した。肥薩線の吉松-隼人間と吉都線の全線は午後3時半すぎから終日、運転を見合わせた。

 鹿児島国道事務所は土砂崩落による復旧作業のため、南九州自動車道阿久根-阿久根北の下り線を通行止めにした。

 県は伊佐市や中種子町、南種子町に一時、土砂災害警戒情報を出した。同町の町道2カ所でのり面が崩れ、通行止めとなった。けが人や家屋の浸水被害の報告はない。

 22日に予想される1時間雨量は多い所で30ミリ。22日午後6時までの24時間予想雨量は多い所で、薩摩地方120ミリ、大隅と種子・屋久100ミリ。奄美では22日夜遅くにかけて、局地的に積乱雲が発達し、落雷や竜巻などの激しい突風のおそれがある。

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