運転免許証の写しを偽造したり無免許運転を繰り返したりしたとして、有印公文書偽造・同行使、道交法違反の罪に問われた鹿児島刑務所の元刑務官の男(32)の判決公判が22日、鹿児島地裁であり、小泉満理子裁判長は懲役2年執行猶予4年(求刑懲役2年)を言い渡した。
小泉裁判長は判決理由で「免許証の社会的信用を害し、無免許運転の常習性が認められる。刑務官であったことも踏まえると、一般人より厳しい非難が向けられる」と指摘。前科がなく反省していることも踏まえ、執行猶予を付けた。
判決によると、被告は2021年9月、湧水町の当時の自宅で、他人の運転免許証の写しに自身の名前や住所が書かれたテープや顔写真を貼って偽装。フォークリフト技能講習の申込書にコピーを添付して提出した。24年7月24、25日には町内で、無免許で軽乗用車を運転した。