〈資料写真〉単独で海保最大のヘリコプター格納庫
日本と米国、フィリピンの海上保安機関が参加する鹿児島湾内外での合同訓練計画について、第10管区海上保安本部は22日の定例会見で、6月20日に実施すると明らかにした。捜索活動や救助の訓練を通し、海上の安全確保やフィリピンなど関係国の保安能力向上支援につなげる狙い。3カ国の訓練が日本で行われるのは初めて。
10管は「『自由で開かれたインド太平洋』の実現に向け、多国間・2国間の連携強化や相互理解を目指す取り組みの一つ」と説明した。「中国の海洋進出など特定の国や行動に対する抑止力強化は訓練目的にしていない」という。
鹿児島湾の選定理由や関連行事の日程などは明らかにしていない。訓練内容の詳細は「調整中」で、後日発表するとしている。
合同訓練を巡っては、これまでに3月実施の計画案が浮上。10管は同月、南日本新聞の取材に「時期は調整中で、国内のどこで実施するかも未定」と回答していた。