複数人と共謀し女性を車で連れ去り、鹿児島市のマンションに監禁し、手足を縛ってけがを負わせたとして逮捕監禁致傷の罪に問われた住所不定、無職の男(22)は22日、鹿児島地裁(小泉満理子裁判官)であった初公判で起訴内容を認めた。弁護人は女性を縛った実行役は被告ではないとして、けがを負わせた点は共謀の有無を争う姿勢を示した。
検察側の冒頭陳述によると、被告は、約800万円の借金を抱える女性を借金取りに引き渡すことで報酬を得ようと考えた知人=同罪で起訴=に誘われ加担した。
起訴状などによると、被告は3月9日午前0時10分ごろ、複数人と共謀し、薩摩川内市のコンビニ駐車場に呼び出した女性を車に連れ込み、鹿児島市のマンション付近まで走行。マンション室内で女性の手足をひもとビニールテープで縛り、右手関節に約1週間の擦り傷を負わせたとされる。
事件を巡っては、被告の他に逮捕監禁致傷罪で男2人、逮捕監禁罪で男1人=いずれも鹿児島市=が起訴されている。