夜光虫が幻想的な青い光を放つ海=20日、阿久根市の牛之浜海岸
鹿児島県阿久根市の沿岸で夜、波が青白い光を放っている。夜光虫の増殖によるもので、市環境水産課によると、5月ごろ同市沿岸部によく出現する。今年は例年より発生が多いが、漁業に影響はないという。20日夜、牛之浜海岸では幻想的な光景が見られた。
夜光虫はピンク色の植物プランクトンで、大量発生すると海を赤く染める。物理的な刺激を受けると発光するため、夜になると波打ち際などが淡いブルーに輝く。
日中、同海岸一帯の海は赤やピンクの絵の具を溶かしたような色が広がっていた。日没後しばらくすると波頭が光りだし、暗くなるにつれて鮮やかさを増していった。
同課の松永雄輔水産係長は「夜の海なので、市内でも見たことがない人は多いのでは。この時期に夜釣りに行くと、波打ち際がきらきら光ってきれい」と話した。