幕下優勝が懸かる取組で福崎を応援する樟南高校の生徒ら=23日、鹿児島市の同校
大相撲の幕下39枚目福崎(藤島部屋、奄美市名瀬出身)は夏場所13日目の23日、7戦全勝優勝の懸かる一番に臨んだが惜しくも敗れた。母校の樟南高校では後輩ら約50人がテレビ観戦し「初土俵から2場所目で優勝争いはすごい。次こそは」とねぎらった。
取組では、立ち合い後すぐに土俵際まで追い込まれたが、相手をたぐり寄せて一時形勢を逆転した。相撲部3年の泉洸慎主将は「十両経験者をあそこまで追い込んだのはすごい」と目を見開く。恩師の安田貴浩監督(32)は「十分戦えていた。誇らしい」とうなずいた。
福崎の地元・奄美では、幼少期の指導者もテレビで観戦した。幼稚園から中学まで指導した住用相撲クラブの森田次郎代表(51)は「厳しい稽古が自信にもつながっているのだろう。成長を続け、まずは関取を目指してほしい」と話した。