鹿児島県は22日、来春入庁予定の2025年度職員採用試験(大卒程度)の申込者数が436人だったと発表した。前年度の451人から15人(3.3%)減った。記録が残る03年度以降、通常試験としては最も少ない。
県人事委員会によると、試験区分のうち「行政」の採用予定人員が昨年度より減ったのが一因。民間企業が採用活動を早め、より活発化していることも挙げた。技術系の「農業土木」は採用予定3人に満たない1人。逆に「栄養士」は1人の予定に10人が申し込んだ。全体の倍率は3.3倍。
県は17年度から民間志向の人も受験しやすい先行実施枠(大卒程度)も設けており、申込者数は272人で倍率4.9倍だった。大学に直接訪問し就職先としてアピールするほか、大学1、2年生対象の説明会を開くなど受験者数の増加や多様な人材獲得に努めている。