アーケード整備が予定されているセンテラス天文館前の電車通り=26日、鹿児島市
建設コスト高騰や資金不足のため、今年1月の完成予定が大幅に遅れていたセンテラス天文館(鹿児島市千日町)前の電車通りをまたぐアーケードが、2026年9月ごろの完成を予定していることが26日分かった。整備主体の実行委員会が近く施工業者を公募するとみられ、早期の着工を目指す。25年度に国の補助金が確保できることとなり、年度内の工事着手に向けて調整を進めていた。
市や整備主体の実行委員会などによると、約2億6000万円を見込んでいた総工費は資材高騰などで増加。4億円台になるとみられる。国補助は24年度は想定通りに受けられなかったが、25年度の内示と合わせて2億4000万円が確保できたという。残りは、企業や個人からの寄付など自己資金と市の補助金が充てられる見込みで、建設コスト上昇の影響など不確定な部分もある。
アーケード建設を巡っては、天文館商店街振興組合連合会が、回遊性を高めようと天文館地区2カ所で構想を進めていた。18年に実行委が設立。21年には金生町の鹿児島銀行本店と山形屋の間に完成させた。
センテラス前については、23年にデザイン案を公募。同年7月、天文観測所「明時館」にちなみ宇宙をイメージした案に決定している。