〈資料写真〉鹿児島地裁
女性を車で連れ去って鹿児島市のマンションに監禁し、手足を縛りけがを負わせたとして、逮捕監禁致傷罪に問われたいずれも同市、会社員の男(22)、警備員の男(39)、逮捕監禁罪に問われた同市、大工の男(37)の初公判が28日、鹿児島地裁(川口洋平裁判官)であった。警備員の被告は犯行に関わった時間を巡り争う姿勢を示した。ほかの2被告はいずれも起訴内容を認めた。
検察側は冒頭陳述で、会社員の被告は、借金約800万円がある女性を借金取りに引き渡して報酬を得ようと考え、マンション室内で女性を縛りけがをさせた実行役だと指摘。警備員の被告は、女性の緊縛に関わった時間は約3時間短いとして、情状を考慮するよう求めた。
起訴状などによると、3人は3月9日、複数人と共謀し、薩摩川内市の駐車場にマッチングアプリで呼び出した女性を車に連れ込み、警備員と大工の両被告が住むマンション近くまで走行。室内で女性の手足をひもとビニールテープで縛り、右手関節に約1週間の擦り傷を負わせ、逃げ出さないように監視したとされる。