「こうのとり」後継、ISSに物資を運ぶ新型無人補給機「HTV-X」1号機を公開 JAXA、H3ロケットに搭載し25年度中に打ち上げ予定

2025/06/02 20:07
〈別カット〉公開された「HTV-X」1号機=2日、南種子町の種子島宇宙センター
〈別カット〉公開された「HTV-X」1号機=2日、南種子町の種子島宇宙センター
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2日、国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運ぶ新型無人補給機「HTV-X」1号機を鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターで報道陣に公開した。H3ロケットに搭載し、2025年度中の打ち上げを予定している。

 09〜20年に9回の輸送を全て成功させた無人補給機「こうのとり」の後継機。全長約8メートル、直径約4.4メートルの円筒形で、幅18.2メートルに広がる太陽電池パネルを搭載する。開発費は約356億円。

 運べる荷物は、約1.5倍の約6トンに増えた。電源を必要とする冷凍庫や実験装置を輸送できるようになり、運用性も向上する。

 ISSへの補給後は、高度300〜500キロを周回しながら技術実証を担う機能を持つ。1号機は超小型衛星の放出や最新の太陽電池の動作を確認する。

 JAXAの伊藤徳政プロジェクトマネージャーは「29年度までに5回の輸送を計画している。まずは1号機を確実に成功させる」と意気込みを語った。

鹿児島のニュース(最新15件) >

日間ランキング >