軒を連ねるリヤカー屋台…ここは福岡?じゃありません、鹿児島市で6店が期間限定営業中

2025/06/03 07:00
多くの客でにぎわう屋台=鹿児島市加治屋町
多くの客でにぎわう屋台=鹿児島市加治屋町
 鹿児島市の甲突川沿いの「歴史ロード維新ふるさとの道」高見橋側入り口付近で、屋台が軒を連ねている。県内の飲食店オーナーらが実施する「かごしまリヤカー屋台プロジェクト」。現在は6店が営業し、地元住民に加え、観光客に鹿児島の食やお酒を発信している。

 鹿児島市の魅力PRや食を体験できる場を提供しようと初めて企画した。屋台はリヤカーを土台につくり、1軒の大きさは縦6メートル、横4メートル。カウンターが12席ある。参加店は、福岡市の繁華街・中洲や天神の屋台、鹿屋市であった屋台イベントを視察し、店づくりに生かした。

 各店はキビナゴの一夜干しや黒毛和牛のホルモンといった食を提供。5月30日はカウンターで、多くの客が焼酎を片手に談笑した。栃木県から訪れた堀内修さん(76)は焼酎を注文し、「すごくいい。隣の人と鹿児島の話でも盛り上がった。次は女房と一緒に回りたい」と満足した様子だった。

 営業時間は午後4~9時半。16~26日はいったん撤去し、27日~7月6日に2回目を開く。荒天で中止する日は「かごしまリヤカー屋台」のインスタグラムで告知する。3回目以降も定期開催を予定している。

 プロジェクトの広報担当上園優貴さん(39)は「一度体験すれば良さが伝わる。屋台がある風景が当たり前になり、文化になるのが理想だ」と話した。

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