「人生の不安をスリルで忘れられた」盗撮で罰金刑4カ月後にまた女子トイレ盗撮 元刑務官の男、起訴内容認める

2025/06/03 21:05
 女子トイレの個室で盗撮したとして、性的姿態撮影処罰法違反(撮影)、同未遂の罪に問われた鹿児島市池之上町、鹿児島刑務所の元刑務官の男(27)は3日、鹿児島地裁(小泉満理子裁判官)の初公判で起訴内容を認めた。検察側は懲役1年を求刑し、即日結審した。判決は12日。

 検察側は論告で、事件の約4カ月前に別の盗撮事件で罰金80万円の略式命令を受けた点を踏まえ、「規範意識の鈍麻は深刻で再犯の恐れがある」と指摘。弁護側は「再犯を防ぐため治療を受け、被害者と示談が成立している」などとして情状酌量を求めた。

 被告は、「人生への不安を、盗撮で得られるスリルで一瞬でも忘れることができた」と犯行理由を説明。「身勝手な行動で被害者の心に傷を負わせた」と謝罪した。

 起訴状などによると、2024年10月6日午後6時40分ごろから同7時22分ごろまでの間、同市の県有施設の女子トイレ内で、スマホを個室下部の隙間から差し入れて、個室にいた女性を撮影。同9日午後6時45分ごろ、同じ女子トイレの個室にいた別の女性を撮影しようとしたが、映らずに目的を遂げなかったとしている。

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