落ち込んでも自転車に乗れば心が晴れるよ…「ここが僕の居場所」――世界自然遺産の島に息づく風情と人情、中学2年が作文コン最優秀賞

2025/06/04 15:03
大阪・関西万博の会場で作文を発表する脇田勇波さん=瀬戸内町役場
大阪・関西万博の会場で作文を発表する脇田勇波さん=瀬戸内町役場
 鹿児島県瀬戸内町の古仁屋中学校2年の脇田勇波さんは、世界自然遺産5地域会議が主催する「こども作文コンクール」で最優秀賞となり、5日に大阪・関西万博である表彰式で作文を発表する。奄美大島の豊かな自然や人の温かさに「僕は育ててもらえている」などとする内容で、「島の魅力を多くの人に知ってもらうきっかけになれば」と張り切っている。

 5地域は、屋久島、白神山地、知床、小笠原諸島、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」。作文のテーマは「世界自然遺産と私たち」で、各地域の小学生、中学生1人ずつの計10人が最優秀賞に選ばれた。表彰式は、5地域会議が主催するシンポジウムの中であり、作文を発表するのは小学生、中学生の代表者各1人となっている。

 脇田さんの作文は「ここが僕の居場所」。落ち込んだ時でも自転車に乗ると、目の前に広がる青い海や緑色の山の景観、地域の人の声かけに元気をもらえることなどを紹介する。脇田さんは「発表を通して、多くの人に奄美でのサイクリングを実際に楽しんでもらえたらうれしい」と話す。

 奄美群島からは、徳之島町の亀徳小3年の中尾茉莉乃さんも最優秀賞に輝いた。梅雨の時期にたくさんのシロアリが飛ぶ日に山に入り、いろいろな動物と出合った体験をまとめた。

 屋久島で最優秀賞になったのは、安房小4年の金田航朔さんと中央中3年の柴高志郎さん。金田さんはウミガメ保護のための防風林の植樹活動に参加した体験、柴さんは千年杉を見た時の感動などを作文にした。

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