俳句作りの魅力を語る夏井いつきさん=長島町文化ホール
テレビなどで活躍する俳人・夏井いつきさんによる句会ライブが1日、鹿児島県の長島町文化ホールであった。合併による町制施行20周年を記念し、町が主催。町民や俳句愛好者ら約600人が句作に挑戦し、軽妙なトークを楽しんだ。
夏井さんは「材料は不要で、初心者でもプロが驚くような作品ができる」と俳句の面白さを語り、基礎を解説した。「才能は関係ない。筋肉と同じで続ければ力が付く。毎日5分俳句を考えることで、認知症の予防にもなる」と呼びかけた。
後半は文房具をテーマに参加者全員が句作に挑戦し、夏井さんが優れた7作品を選出。客席を交え、それぞれの解釈を語り合った。
最優秀に選ばれたのは長島町汐見の保育士、浜田孝子さん(63)の「鉛筆で アンパンマン書く こどもの日」。俳句は初めてという浜田さんは「2歳の孫が喜ぶ顔を思い浮かべた。これからも作ってみたい」と話した。