見直しか推進か 異例の陳情85件どう判断 新体育館整備きょう審査 ネット中継も 鹿児島県議会

2025/06/18 06:30
 鹿児島県議会文教観光委員会は18日、県が鹿児島港本港区ドルフィンポート跡地(鹿児島市)に計画する新総合体育館整備事業を巡り、9億円を超える設計関連費用の是非などを審査する。事業の見直しや推進を求める陳情85件が付託され、判断が注目される。インターネット中継もする。

 常任委のネット中継は、相次ぐ県警不祥事を受けた2024年12月の総務警察委、新総合体育館整備を集中審査した25年3月の文教観光委に続き3回目。

 陳情85件の内訳は新規82件、継続3件。このうち6割に当たる51件は場所や規模の再検討や、賛否を問う県民投票の実施など事業の見直しを求める。他の34件は早期建設といった推進を要望する。

 委員会は午前10時から。中継は県議会ホームページの「注目情報」から見られる。全員協議会室で開き、傍聴席を20席設ける。足りない場合は別室で音声配信する。

 このほか整備事業の議論について、議会のあり方に関する陳情11件を19日の議会運営委員会で審査する。

 県は6月定例会に提案した25年度一般会計補正予算に、設計に必要な交通量調査や事業者選定の経費計3156万円を計上。本体設計費と地質などの調査費の計9億337万円を26〜28年度に執行する債務負担行為として設定した。

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