参院選あす3日公示、鹿児島選挙区は4人が立候補予定

2025/07/02 06:18
 3日公示の参院選鹿児島選挙区(改選数1)には、自民党公認で国政復帰を目指す元参院議員園田修光氏(68)=公明推薦、立憲民主党が推薦する無所属新人の元参院議員秘書尾辻朋実氏(44)、参政党新人の医師牧野俊一氏(39)ら4人が立候補を予定している。

 最大の争点は物価高対策だ。給付を掲げる与党に対し、野党は消費税減税を主張。ガソリン減税やコメ価格も焦点となる。石破茂首相の政治姿勢や地方創生、少子化対策、結論が先送りされた選択的夫婦別姓制度の導入なども問われる。

 元職の園田氏は約670企業・団体の推薦を受け組織戦を展開。「社会保障の即戦力」を訴え、介護分野の待遇改善に意欲を示す。消費税減税でなく現金給付で迅速対応を進めるとし、農林水産業の再生や老朽インフラ更新、学校給食無償化、離島振興も柱とする。

 連合鹿児島の推薦を受け自民現職の三女でもある尾辻氏は「虫の目に徹し、国民目線で動く」とし、子育て・就職氷河期世代の代弁者を主張する。期間を定めた食料品への消費税ゼロ実現、ガソリン税の暫定税率廃止、農家の戸別所得補償制度の復活・拡充も図る。

 医師で予備自衛官でもある牧野氏は「減税と積極財政の両立」を前面に、国民の手元に残るお金を増やしながら、インフラや科学技術への投資を進めると強調。県内の党所属地方議員や党員が街頭活動や交流サイトなどで支援を呼びかけている。

 このほか政治団体「NHK党」が新人で自営業の山本貴平氏(50)=東京都江戸川区=を擁立すると表明している。

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