〈資料写真〉建設から100年以上が経過する広瀬川橋梁
出水市長から「総合調整権」を2度行使された広瀬川漁業協同組合に関して、市議会の杉本尚喜議長らは1日、鹿児島県の塩田康一知事に漁協への改善命令などの措置を求める意見書を手渡した。
漁協は米之津川の漁業権を持ち、県が監督する。
議員3人が県庁を訪れた。冒頭を除き非公開。杉本議長によると、地方自治法に基づく総合調整権に対して漁協からは誠実な対応がなく、このまま放置すれば県内の水産振興にも影響を及ぼすなどと伝え、指導を要請した。「市民も不安を抱いている。迅速な対応をお願いした」とした。
市などによると、漁協理事が2021年10月に肥薩おれんじ鉄道の鉄橋補修を巡り、同社役員らを長時間拘束して批判を繰り返した。これを含めた2件について、市長は総合調整権を行使し、組織改善などを求めた。市議会は6月25日、意見書と漁協に誠意ある行動を求める決議を可決した。