鹿児島県指宿市議会は3日の最終本会議で、議員報酬を月額3万4000円引き上げ32万円とする条例改正を賛成多数で可決した。若手や女性の立候補を促すのが狙い。次期改選後から適用する。
報酬引き上げは2010年以来15年ぶり。議長42万2000円、副議長34万4000円、常任委員長と議会運営委員長32万7000円となる。採決の結果は賛成12、反対3だった。
市議会は昨年9月に議会活性化等調査特別委員会を設置し、月額28万6000円から36万円への引き上げを求めていた。市長の諮問機関「市特別職報酬等審議会」が4月に出した答申を受け、月額32万円とした。
◇
鹿児島県南さつま市議会は3日の最終本会議で、議員報酬を月額3万5000円引き上げ33万円とする条例改正を賛成多数で可決した。議員のなり手不足解消などが狙い。11月の改選後から適用する。
引き上げは合併で市が誕生した2005年以来初めて。議長43万2000円(3万5000円増)、副議長35万3000円(同)、常任委員長と議会運営委員長34万円(3万8000円増)。採決は賛成13、反対1だった。
市議会は24年3月に議員定数や報酬を調査する特別委員会を設置。引き上げの意見が多数となり、9月に議長が諮問機関「市特別職報酬等審議会」の開催を市長へ求めた。九州の同規模団体を参考に、増額が適当との答申が25年1月に出され、市長が引き上げ額を提案した。
市議会は24年12月の本会議で、議員定数を1減の16とする条例改正を可決した。