十島村悪石島に派遣される今村総合病院の野間こづえさん=7日、鹿児島市
鹿児島県は7日、群発地震が続く十島村悪石島に、災害支援ナース2人を派遣した。村からの要請を受け、診療所などで島民の健康管理や心のケアといった看護業務にあたる。13日まで。
派遣されるのは、鹿児島市立病院の永尾香織さん(48)と今村総合病院の野間こづえさん(47)。
7日、両病院で出発式があった。感染制御部に所属する永尾さんは「常駐の看護師の負担を減らせるよう、研修で学んだことを生かし、感染対策を含めた支援をしたい」。野間さんは「不安で眠れない人も多いと聞いた。声をかけたり話を聞いたりするなどの精神的ケアを大切にする」と話した。
2人は同日深夜発の村営船に乗船し、8日朝に到着予定。今回の派遣により、島は看護師5人、医師1人の6人体制になる。9日に看護師1人が戻る。
県は7日、避難者が宿泊する鹿児島市のホテルに、健康チェックのため保健師2人を派遣した。同日までに島とホテルに派遣した医療関係者は計5人に上る。