悪石島
群発地震が続くトカラ列島で8日、正午までに22回の地震があり、6月21日からの累計回数は1678回となった。8日午前11時には、十島村悪石島で震度4の地震があった。村は8日、悪石島の住民5人が9日にフェリーで鹿児島市へ避難する予定と明らかにした。島外避難の第3陣となる。
鹿児島地方気象台によると、22回の地震の内訳は、震度4が1回、3が1回、2が5回、1が15回。震度4の地震では小宝島と奄美市笠利で震度2、諏訪之瀬島などで震度1を観測した。
群発地震とは別に、諏訪之瀬島では8日、火山性地震が急増し、正午までに516回観測された。有感地震も十数回あり、震度3を5回観測した。噴火は3回あり、噴煙は最高で2000メートルまで上がった。
奄美地方では8日夜遅くにかけて、台風4号周辺の暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定となる。9日にかけて予想される1時間雨量は多い所で、奄美北部と南部30ミリ、十島村20ミリ。9日正午までの24時間予想雨量は多い所で、奄美北部と南部150ミリ、十島村60ミリ。
気象台は群発地震で揺れの大きかった地域では土砂災害の危険があるとして、今後の地震や雨に注意するよう呼びかけている。