頻発地震が始まった6月21日から、7月9日午後10時までに発生した地震の震央分布図(気象庁ホームページより)。右上が諏訪之瀬島、左下が宝島
トカラ列島近海の群発地震に関連し、政府の地震調査委員会は9日、最大震度6弱を観測した3日の地震について、震源の深さを約10キロと発表した(気象発表台は約20キロ)。平田直委員長は「震源が浅いことで強い揺れになった」との見解を示した。
調査委は同日、定例の会合を開き、1995年以降で最多の地震回数を記録する今回の一連の地震活動を議論した。
宝島で観測した南方向に約4センチの地殻変動については、地震一つ一つのエネルギーから計算される変動量より「非常に大きい」と評価。原因については地下深部のマグマ活動などの可能性が考えられるものの、「データが少なく分かっていない」とした。