鮮やかに色づいたホオズキを収穫する農家=9日、薩摩川内市永利町
夏の風物詩で、観賞用などとして人気の高いホオズキが朱色に染まり、収穫期を迎えた。鹿児島県薩摩川内市の生産農家は、12日から開かれる「ほおずき市」へ向け、出荷作業に汗を流す。
市ほおずき部会は14人が所属。ビニールハウスで約1200本を栽培する三釜田信行さん(77)は、9日に収穫を始めた。高さ約1.5メートルの茎には、鮮やかに色づいた15個ほどのホオズキがずらり。三釜田さんは房が落ちないよう根元から丁寧に切り取っていった。
今年は高温の影響で色づきが1週間遅れたという。三釜田さんは「地震や噴火が起きているが、魔よけとしても知られるホオズキを飾り、幸せに過ごしてほしい」と願った。
ほおずき市は12、13日の祁答院ロード51を皮切りに、週末ごとに道の駅樋脇遊湯館、おじゃったモールさつま川内館で順次開催。3本束2000円前後で販売する。