魔よけとしても知られる夏の風物詩…地震や噴火が相次ぐ今「ホオズキ飾って幸せに過ごしてほしい」 色づき鮮やか、収穫期迎える 薩摩川内

2025/07/10 15:07
鮮やかに色づいたホオズキを収穫する農家=9日、薩摩川内市永利町
鮮やかに色づいたホオズキを収穫する農家=9日、薩摩川内市永利町
 夏の風物詩で、観賞用などとして人気の高いホオズキが朱色に染まり、収穫期を迎えた。鹿児島県薩摩川内市の生産農家は、12日から開かれる「ほおずき市」へ向け、出荷作業に汗を流す。

 市ほおずき部会は14人が所属。ビニールハウスで約1200本を栽培する三釜田信行さん(77)は、9日に収穫を始めた。高さ約1.5メートルの茎には、鮮やかに色づいた15個ほどのホオズキがずらり。三釜田さんは房が落ちないよう根元から丁寧に切り取っていった。

 今年は高温の影響で色づきが1週間遅れたという。三釜田さんは「地震や噴火が起きているが、魔よけとしても知られるホオズキを飾り、幸せに過ごしてほしい」と願った。

 ほおずき市は12、13日の祁答院ロード51を皮切りに、週末ごとに道の駅樋脇遊湯館、おじゃったモールさつま川内館で順次開催。3本束2000円前後で販売する。

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