職員に迎えられる永尾香織看護師=14日、鹿児島市の鹿児島市立病院
群発地震が続く鹿児島県十島村悪石島に、鹿児島県から派遣された災害支援ナースの帰着式が14日、鹿児島市立病院であった。同病院の看護師永尾香織さん(48)が相談カフェの開設など活動を報告し、坪内博仁院長らがねぎらいの言葉をかけた。
永尾さんは同市の今村総合病院の看護師野間こづえさん(47)と8日から5日間活動した。主に島の診療所の看護師をサポートし、島民の家を回って話を聞くなど心理的ケアにあたった。島民からは夜間眠れなかったり、すぐに避難できるようポーチを身に付けて寝たりしていると聞き、「地震に敏感になっていると感じた」という。
災害派遣医療チーム(DMAT)で活動した市立病院職員の助言で、「よろづ相談カフェ」も悪石島コミュニティセンターに設置。島民や保健師らが訪れたそうで「お茶を飲みながら、家族の話題など屈託のない会話で和んでもらえたのでは」と振り返った。
現地には12日から新しい災害支援ナース2人が派遣されている。「遠隔で連携を取りながら支援していきたい」と語った。