鹿児島県曽於市議会の岩水豊議員(69)=3期目=が、2月の市議会定例会の一般質問中、2日間続けて昼食用の弁当を買いに議場を抜け出した問題を受け、市議会は16日、第2回政治倫理審査会(重久昌樹委員長ら8人)を開いた。
審査請求した議員代表の土屋健一元議長(76)は今回の行動について軽率、無責任なもので、市議会基本条例や政治倫理条例などに違反しているとし「議員辞職が相当」と陳述した。これに対し、岩水議員は6月定例会の一般質問で「おわびし、陳謝したことは重いものがある」と述べた。
土屋議員は、過去にも公用のタブレット端末を入院先に持ち込んで11日間で137ギガバイト使用するなどコンプライアンス(法令順守)違反を繰り返していると指摘。委員からは「誠実さが感じられない」という意見が出された一方、「本会議での陳謝で、ある程度の誠実さが示された」との声もあった。
審査は一般公開。傍聴した男性は「岩水議員はなぜ政倫審の場で率直に謝れないのか。のらりくらりといった感じの答弁であきれた」と話した。3回目の政倫審は28日午後1時半から。法令違反の存否について結論を出す見込み。