鹿児島県薩摩川内市は18日、2025年度の介護保険料について、657人に誤った額を通知していたと発表した。算定に4月の制度改正を反映していなかった。
市によると、介護保険料は前年の収入などを基に毎年7月に決定する。10日付で通知書を送付したが、一部は実際より年額1万4640円〜7320円高かった。収入の基準額を変更する制度改正が、システムの改修時に反映されていなかったという。
受け取った人から15日に問い合わせがあり発覚。市は説明と謝罪の文書を送った。対象者の保険料は10月以降に年金から天引きされるため、誤って支払った例はない。
市は「信頼を損ねたことを深くおわびする。再発防止に万全を尽くす」とのコメントを出した。今回の件で市がATMでの振り込みなどを求めることはなく、便乗の詐欺に注意を呼びかけている。