頻発地震が始まった6月21日から、7月18日午後5時までに発生した地震の震央分布図(気象庁ホームページより)。右上が悪石島、左下が宝島
トカラ列島近海の群発地震を受け、鹿児島県十島村悪石島から18日、新たに住民3人が鹿児島市に避難した。17日に16人が帰島したため、島外避難は小宝島の15人と合わせて54人になった。18日は午後10時までに悪石島などで震度3〜1の地震が12回あり、6月21日からの有感地震の累計は2173回となった。
3人は18日午後6時前、村営船「フェリーとしま2」で鹿児島港本港区南ふ頭に到着した。同日夜に鹿児島港を出港予定の村営船は、天候不良のため、19日以降に延期された。
村は島民が希望すれば村営船で帰島できるとしている。運行スケジュールが決まり次第、希望者の人数を確認する。鹿児島県の塩田康一知事と久保源一郎村長は19日、県の防災ヘリで悪石島と小宝島に入る予定。落石や崖崩れなどを確認し、住民と意見交換する。
福岡管区気象台によると、18日の午後10時までの地震の内訳は、震度3が2回、震度2が2回、震度1が8回だった。