候補者と共に気勢を上げる支持者=19日午後7時59分、鹿児島市
4人が争う参院選鹿児島選挙区(改選数1)の投票は20日午前7時から午後8時まで行われる。鹿児島市の一部と他の市町村は時間を繰り上げる。当落は20日深夜にも判明する見通し。
立候補しているのは元参院議員秘書で無所属新人の尾辻朋実氏(44)=立憲民主党推薦、医師で参政党新人の牧野俊一氏(39)、自民党元職で国政復帰を目指す園田修光氏(68)=公明党推薦、自営業でNHK党新人の山本貴平氏(50)。選挙戦最終日の19日、山本氏以外の3候補が大票田・鹿児島市内で街宣や繁華街での練り歩きをし、17日間の激戦を締めくくった。
鹿児島は全国32の1人区の一つで、2人区時代の1998年から自民が改選議席を独占している。物価高対策や消費税の在り方、自公政権への評価が焦点。自民重鎮で勇退が迫る尾辻秀久氏の三女である尾辻氏と、東京都議選などで急伸する参政の牧野氏、自民の森山裕幹事長のお膝元で組織戦を展開する園田氏が激しく競う展開となっている。
前回2022年の投票率は過去2番目に低い48.63%だった。18日現在の期日前投票率は前回より大きく伸び2割を超えており、当日の動きも注目される。
開票作業は市町村ごとに20日午後8時から順次始まり、最終確定は選挙区が21日午前1時20分、比例代表は同3時10分の予定。選挙人名簿登録者数は2日現在、130万6801人(男61万2493人、女69万4308人)。