鹿児島の夏彩る「おぎおんさぁ」本祭 力強いかけ声に沿道も熱気 商売繁盛願い2500人がご神幸行列 鹿児島市の天文館

2025/07/20 20:41
繁華街を力強い掛け声とともに練り歩くみこし=20日午後、鹿児島市の天文館
繁華街を力強い掛け声とともに練り歩くみこし=20日午後、鹿児島市の天文館
 鹿児島の夏の風物詩「おぎおんさぁ」本祭が20日、鹿児島市天文館地区であった。大鉾(ほこ)・祇園(ぎおん)傘、十二戴女(かんめ)などの古式ゆかしい時代行列に力強いかけ声を響かせるみこしが続き、一帯は熱気に包まれた。

 悪疫退散や商売繁盛を願う約400年続く伝統行事。ご神幸行列には約2500人が装束や法被、締め込み姿で参加し、電車通りの高見馬場-朝日通間の約1.25キロを往復した。

 鹿児島青年会議所で構成する一番みこしは、今年も新潟県胎内市から担ぎ手が駆けつけた。同市の中条青年会議所の3人で、2014年から互いの祭りを行き来する。一番みこしの紺色の法被に身を包んだ同会議所の井上桂輔理事長(40)は「沿道に活気があり、パワーをもらいながら頑張れた」と話した。

 この日の鹿児島市の最高気温は32.3度。沿道では大勢の人がうちわ片手に見守った。同市松原町の森田ナツコさん(85)は「傘鉾を見たくて来た。おみこしからも元気をもらえる」。カナダ出身のパトリック・ドウガンさん(54)は「母国にロデオといった祭りはあるが、伝統的で迫力ある日本の祭りを見ることができて幸せ」と喜んでいた。

 21日は同市本港新町のウオーターフロントパークで後夜祭がある。

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