母艦への帰還いつ?――イギリス軍F35B戦闘機、緊急着陸からまもなく1カ月 鹿児島空港

2025/09/05 06:22
鹿児島空港に緊急着陸したイギリス軍のF35Bステルス戦闘機=8月10日午後3時、霧島市の同空港
鹿児島空港に緊急着陸したイギリス軍のF35Bステルス戦闘機=8月10日午後3時、霧島市の同空港
 鹿児島空港(霧島市)に8月10日緊急着陸した英軍のF35Bステルス戦闘機1機は9月4日も駐機を続けた。防衛省によると、離陸時期は未定で、格納庫で機体の整備が続いている。

 同省によると、母艦の空母「プリンス・オブ・ウェールズ」は2日、寄港していた東京国際クルーズターミナルを出港し、現在は日本近海に展開している。騒音などを考慮し、母艦が海上にいる間に帰艦するのが一般的というが、英軍側から同省に対して離陸の見通しは示されていない。

 国土交通省鹿児島空港事務所によると、F35Bは8月10日午前11時32分に緊急着陸した。滑走路が約20分閉鎖し、民間機6便の発着が遅れた。機体は同12日、民間格納庫に移動した。

 海上自衛隊は8月、米国や英国など計5カ国と西太平洋で共同訓練を実施。ウェールズや事実上の空母化に向け準備が進む海自護衛艦「かが」などが派遣されていた。同省によると、F35Bは韓国に展開し、空母へ戻る際にエンジントラブルが発生したという。

鹿児島のニュース(最新15件) >

日間ランキング >