児童の両太ももを電源コードで縛る――いすに固定、52歳校長が弁明「立ち歩きさせないために…」 県教委が減給処分

2025/09/05 05:50
イメージ
イメージ
 鹿児島県教育委員会は4日、酒気帯び運転で北薩地区の小学校教諭(51)を停職6カ月とした。体罰を行った小学校長ら2人も処分。2025年度の懲戒処分は計9件となった。

 県教委によると、小学校教諭は8月2日午後5時から10時ごろにかけて、福岡県大野城市内で友人と飲酒。3日午前10時すぎ、鹿児島県内の自宅へ自家用車で帰宅中、福岡県警の検問を受け、酒気帯び運転で摘発された。教諭は「アルコールが残っていると思わなかった」と説明。9月4日付で依願退職した。

 大島地区の小学校長(52)は、体罰と不適切指導を行ったとして減給1カ月(給与月額の10分の1)。校長は2月ごろ、担任教諭に代わって学級を受け持った際、授業中に席を離れるなどした児童1人の両太ももを、ほかの児童が見ている前で、電源コードで巻いていすに固定。「話をやめないとガムテープでとめないといけない」など、不適切な発言もした。校長は「立ち歩きをさせないために縛った」と弁明している。

 大隅地区の中学校教諭(57)は5月2日と12日、いずれも勤務校から自家用車で帰宅中に、居眠りによる物損事故を起こした、戒告処分とした。

 県教委教職員課の中島靖治課長は「再発防止、根絶に向けた取り組みを徹底し、実効性を高めたい」とコメントしている。

鹿児島のニュース(最新15件) >

日間ランキング >