鹿児島中央駅西口前の“一等地”の活用は――「バス駐車場や緑地、福祉向上に」 県工業試験場跡地に検討委が提言

2025/09/09 20:00
塩田康一知事(左)に県工業試験場跡地の利活用に関する提言書を手渡した検討委員会の井上佳朗委員長=8日、県庁
塩田康一知事(左)に県工業試験場跡地の利活用に関する提言書を手渡した検討委員会の井上佳朗委員長=8日、県庁
 鹿児島市のJR鹿児島中央駅西口にある県工業試験場跡地の活用を議論するため県が設置した検討委員会は8日、塩田康一知事に提言書を提出した。公有地を維持したままで、バス駐車場や緑地などの多目的オープンスペースとしての利活用に加え、県の発展や県民福祉の向上に寄与するという観点で導入する機能を協議するよう求めた。

 提言書では、整備や運営での民間資金の活用も望ましいとする。周辺道路の混雑状況を考慮することなども盛り込んだ。

 県庁を訪れた井上佳朗委員長(鹿児島大学法文学部名誉教授)は塩田知事との面談で、県内企業の国際展開や留学生を支援する機能も必要と指摘。提言については「より多角的に検討してもらうための自由度を確保しようと、あえて抽象的な表現にした。構想力と実現する計画力に期待したい」と述べた。

 今後は県が期限を設けずに具体策を検討していく。塩田知事は「将来への発展基盤になるよう、しっかりと提言を踏まえたい」と話した。

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