やぐらに綱をかけて編む住民ら=鹿屋市笠之原町の笠之原公園
鹿児島県鹿屋市の笠之原公園で、13日にある「笠之原十五夜大綱引大祭」用の綱編みがあった。地元住民や消防団員など約60人が力を合わせ、直径約45センチ、長さ約60メートルの綱を丸1日かけて完成させた。
綱編みは芯となるロープに竹をあてがい、その上から稲わらを三つ編みにする。7日にあり、参加者は高さ5メートルほどのやぐらに綱をかけて「ヨイショ、ヨイショ」と声をかけ合いながら作業を進めた。地元の笠野原小学校の児童らも土俵作りなどに参加した。
笠之原地区の綱引きは江戸時代中期に始まったとされる。昨年は綱編みに必要な人数が集まらず中止した。2年ぶりの開催に、町内会長の宮島辰己さん(71)は「子どもたちが行事に触れ、伝統を自然に引き継いでほしい」と話した。
大祭は同公園で午後4時から。地元を二分して3本勝負を3回する綱引きのほか、子どもたちの相撲がある。