恒常化する「週末は満車」打破――鹿児島空港駐車場 国が立体化へ 地元に骨子案提示、料金体系の見直しも盛り込む

2025/09/12 06:48
慢性的に混雑する鹿児島空港駐車場=5月、霧島市の鹿児島空港
慢性的に混雑する鹿児島空港駐車場=5月、霧島市の鹿児島空港
 週末の満車状態が続く鹿児島空港駐車場の混雑緩和に向けた検討会が11日、霧島市の鹿児島空港事務所であった。国は解決に向けた取り組みの骨子案を提示。駐車場の立体化を軸とした抜本的な容量拡大に向けた調査や、料金体系の見直しが盛り込まれた。早期実施を目指す。

 立体化など駐車場の機能強化に向けては、国土交通省大阪航空局が8月に入札手続きを開始。入札公告によると、駐車場の需要予測をはじめ、概算事業費の算定や整備スケジュール案の検討などを実施する。9月30日に開札予定。来年2月末をめどに調査結果を取りまとめる。

 料金体系は、長期間利用の値上げや現行の入庫から2時間の無料時間帯の改定、お盆や年末年始、週末などの繁忙期料金の導入を検討する。改定時期や具体的な金額は未定としている。

 大阪航空局空港管理課の比嘉直哉課長は「容量拡大への調査結果を踏まえて進めたい」と説明。県交通政策課の鈴木圭祐課長は「立駐化に向けて前進したと受け止めている」と話した。

 会は冒頭を除き非公開で行われ、国や県、鹿児島空港ビルディングの担当者15人が出席。空港ビルの従業員用駐車エリアの一部を一般車両に開放する取り組みが説明されたほか、空港利用者を対象に移動手段や駐車場の使用状況を尋ねる県のアンケート調査の中間報告もあった。

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