田んぼのあぜを赤々と彩るヒガンバナ=14日、鹿児島市宮之浦町
鹿児島県内は14日、33観測地点の全てで最高気温が30度以上の真夏日となり、32地点で平年値を上回った。厳しい暑さが続く中、ヒガンバナが見頃を迎えており、秋の気配をかすかに漂わせている。
鹿児島市は14日、晴天に恵まれ最高気温は33.1度だった。同市宮之浦町倉谷地区ではヒガンバナがあちこち自生し、赤やピンクの鮮やかな花が田んぼの脇やあぜ道を彩っている。田んぼでは稲穂も垂れ始めた。
近くの無職川西浩三さん(77)によると、10日ほど前から咲き始めたが、猛暑の影響か昨年より花の数は少ないという。川西さんは「例年通りの時期に花を見られて良かった。秋は間近のはずなのに、これほど暑いとは」と苦笑いしながら汗を拭った。
14日は肝付町前田で34.5度、鹿児島市喜入で34.3度を記録した。鹿児島地方気象台によると、15、16日の県内は晴れるが、所により曇りや雨で、雷を伴って激しく降る。真夏日は15日から少なくとも1週間は続く見通し。