米側、丸1日経ってから国に連絡、理由は「分からない」――海兵隊員がレンタカーで物損事故 南大隅でガードパイプに接触、けが人なし

2025/09/17 11:00
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 14日午後3時ごろ、米海兵隊員が運転する乗用車が鹿児島県南大隅町の町道でガードパイプに接触した。けが人はなかった。車はレンタカーで左側面に傷ができた。事故翌日の15日午後4時ごろ、国は米側から連絡を受けた。国が県警に通報、県や鹿屋市には同日午後5時半ごろ、情報提供があった。県の発表は16日未明だった。

 陸上自衛隊と海兵隊は11~25日、鹿児島県などで実動訓練「レゾリュート・ドラゴン」を実施。8日には訓練のため海兵隊の輸送機MV22オスプレイが鹿屋市の海自鹿屋航空基地に飛来した。市内には米軍関係者が滞在している。県によると、事故は訓練時間外だった。

 九州防衛局は、事故の詳しい場所や訓練に参加している隊員かどうかについて「米側との関係があり回答できない」とコメント。連絡が事故発生の1日後だった理由は「分からない」とした。事故現場は警察が確認したという。

 県は訓練を見据えて8月、事件・事故やトラブルが発生した際には速やかに連絡するよう国に要請していた。一方、発生から報告までの時間は、取り決めがないという。

 塩田康一知事は報道陣の取材に「事故が起きたことは遺憾。住民の安心安全の観点から、今回のように1日たってからではなく、速やかな情報提供を改めて国に要請したい」と話した。

 10日には英軍ヘリコプターの窓(長さ1.5メートル、幅2.5メートル)が鹿児島湾に落下するトラブルが起きた。発生から県への情報提供まで約5時間半要した。
 県内での米兵の交通事故を巡っては、2022年11月、当時鹿屋基地に駐留していた米軍無人機部隊の男性上等空兵の乗用車と女子生徒のミニバイクが接触する事故があった。生徒は軽傷だった。

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