警察官を装い、高齢女性からキャッシュカードを盗みATMで現金を引き出したとして、姶良署と県警組織犯罪対策課は17日、窃盗の疑いで、住所不定、無職の男(49)を再逮捕した。匿名・流動型犯罪グループ(匿流)による犯行で実行役を募るリクルーター役と現金管理役を担っていたとみられる。
再逮捕容疑は2019年11月5日、当時20~50代の男6人と氏名不詳者らと共謀し、京都府京田辺市の当時70代女性宅に「犯人を逮捕したらキャッシュカードがたくさん出てきた。あなたの口座からも不正出金がある。捜査のためカードを預けて」などと電話。警察官を装った1人が女性宅を訪れ、女性に準備させたキャッシュカード2枚入りの封筒を偽カード入りの封筒とすり替え、同月5、6日、京都府の金融機関ATMで計5回、約104万円を引き出し盗んだ疑い。
同課によると、暗証番号は電話で聞き出した。同6日、女性から相談された親族が府警に通報。防犯カメラ映像などで特定した。
容疑者は、同様の手口で姶良市の女性と同市の金融機関から現金を盗んだとして、窃盗の疑いで鹿児島県警に25年8月27日に逮捕されていた。