鹿児島県の目玉施策「子育て支援」…保育人材の確保事業は予算執行率4.7%どまり 「周知期間を確保できなかった」

2025/09/20 11:30
イメージ
イメージ
 鹿児島県は19日、2024年度当初予算の目玉として打ち出した「かごしま子ども・子育て支援パッケージ」で、保育人材の確保に取り組む市町村への交付金事業が3市の活用にとどまったことを明らかにした。当初予算に対する執行率は4.7%(約350万円)だった。県議会一般質問での答弁。

 新たな子育て施策に取り組む市町村を対象にした交付金事業は、12市町で執行率26.6%(約2384万円)。民間と連携した子どもの遊び場の創出や、熱中症対策などに活用された。

 母親の産後ケアの利用料を無償化する市町村への補助事業は、17市町で執行率12.4%(約289万円)だった。

 県は中長期的な人口増を目指し、同パッケージで妊娠・出産、子育て関連の施策を拡充した。新川康枝子ども政策局長は「初年度は周知期間を確保できなかった。25年度は意向調査を基に予算計上し、活用自治体は増えている。今後も積極的に活用を働きかける」と答えた。

 このほか、生活必需品の購入が難しい「買い物弱者」対策に取り組む市町村への支援事業は24年度、2市町が活用し、執行率4%(約53万円)だった。

鹿児島のニュース(最新15件) >

日間ランキング >