お手柄連発の警察犬「ウォルト号」急死 1歳4カ月、感染症から肺出血 デビューから2カ月連続で不明者発見

2025/09/23 05:55
2カ月連続でお手柄を挙げるなど活躍した警察犬ウォルト号=7月30日、指宿市の指宿警察署
2カ月連続でお手柄を挙げるなど活躍した警察犬ウォルト号=7月30日、指宿市の指宿警察署
 鹿児島県警の直轄警察犬として、行方不明者を相次いで発見したウォルト・フォム・ネーベル・ドルフ号(シェパード・雄1歳4カ月)が22日、姶良市の動物病院で急死した。死因は肺出血によるショック死。7月のデビュー以降、2カ月連続でお手柄を挙げた仲間の早すぎる死に、県警職員から悼む声が上がった。

 県警鑑識課によると、17日に食欲がなくなり、翌日に病院を受診。19日に入院した。肝臓や腎臓の機能が衰えていた。感染症のレプトスピラ症の疑いで、臓器が炎症を起こしたとみられる。

 ウォルト号は3月、直轄犬に採用された。人間でいえば16歳に相当し、4頭いる直轄警察犬の中で最も若かった。性格は好奇心旺盛でやんちゃ。これまでに7回出動し、指宿署と霧島署の捜索活動で7、8月に連続して行方不明者を発見した。9月初旬の出動が最後となった。警察犬は一般的に10年程度活動する。

 同課の坂元健一理事官(51)は「若く優秀で、今後の活躍を期待していただけに残念。県民のために生きてくれてありがとう」と話した。

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