秋分の日。夕日が沈む先と戦艦大和の沈没海域が重なる――戦後80年、今年も市民は「夕暉が丘」で平和を祈った 西之表

2025/09/24 05:53
夕日を眺め平和を願う市民ら=23日午後6時すぎ、西之表市
夕日を眺め平和を願う市民ら=23日午後6時すぎ、西之表市
 鹿児島県西之表市西之表の「夕暉(ゆうき)が丘」は、春分・秋分の日に見られる夕日の方角に、戦艦大和が沈んだとされる高台。秋分の日の23日夕、市民ら数人が訪れ、同市馬毛島の南端に沈む夕日を眺め平和を祈った。

 大和は1945(昭和20)年4月、米軍の攻撃を受け同市の西方約280キロ沖で沈没。2001年、地元有志が高台に「大和夕暉が丘平和の塔」を建立した。

 同市の無職女性(72)は戦後80年の節目に「多くの犠牲の上に今の平和がある。絶対に戦争をしてはいけない」と話し、自衛隊基地整備が進む馬毛島と夕日を見つめた。

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