納付ないのに領収印押し、業務に無関係の納付書作成――不審な挙動で発覚したが金額や内容は非公表、刑事告訴も検討せず 停職処分日に依願退職 東串良町

2025/09/24 21:38
 鹿児島県東串良町は24日、50代の課長補佐級職員と、30代主事をそれぞれ停職3カ月と減給10分の1(1カ月)の懲戒処分にしたと発表した。いずれも22日付。所属部署や性別は非公表とした。

 課長補佐級職員は8月27日の業務時間中、外部団体の代表者名を記した、業務に関係のない納付書を作成。団体は納付していないにも関わらず、不正に領収印を押すなど、不適正な公文書の取り扱いをした。不審な挙動に周囲が気付き、内部調査したところ発覚した。町に実害はなかったという。町は納付書の金額や内容、作成理由を公表していない。刑事告訴は検討していないという。職員は22日付で依願退職した。

 主事は2022〜24年度、補助金などに関連する申請事務の遅延や起案文書の未作成など8件の事務怠慢が確認された。住民らへの被害は確認されていない。

 宮原順町長は「町民の信頼を損ね深くおわびする。職員の綱紀粛正に努め、服務規律の保持を徹底するとともに、町民の信頼回復に全力を注ぐ」とコメントした。

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