映画「劇場版 TOKYO MER」…危機一髪! 島民を救った船がなぜここに?――SNSで話題、ロゴもそのまま停泊中 その正体は?

2025/09/25 05:53
漁港に泊まったフェリー海竜。船体には「MER」のロゴマークがそのまま残る=長島町伊唐島
漁港に泊まったフェリー海竜。船体には「MER」のロゴマークがそのまま残る=長島町伊唐島
 鹿児島県長島町伊唐島を訪ねるドライブ客が増えている。目的は伊唐北漁港に係留された小型フェリー。大ヒット中の映画「劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション」で、主演の鈴木亮平さんらが乗り込む船として登場しており、映画の余韻を求めるファンらが記念撮影を楽しんでいる。

 救急救命に尽力する医療従事者らを描いたドラマシリーズの映画2作目。鹿児島と沖縄にまたがる海と島々が舞台で、船の場面が多くを占める。

 その重要な役割を任されたのが、獅子島-長島間を不定期運航していた山坂汽船(長島町)のフェリー海竜。山坂直喜専務(53)は「制作陣の熱意に負けて船を貸した」と明かす。昨秋の沖縄ロケは1カ月以上にわたり、鈴木さんや江口洋介さんらが船内で撮影。山坂専務も船の操縦を担った。

 8月の映画公開後、港に泊まる船の写真がインターネットで広まると全国から見物客が訪れるようになった。9月18日に友人と訪れた出水市文化町のパート、窪園幸美さん(49)は同シリーズの大ファン。「船を見て、登場人物の奮闘や成長を思い出して胸が熱くなった」と語る。

 見物客らの喜ぶ声に「参加して良かった」と山坂専務。干潮時は船体が防波堤に隠れるため、満潮時がおすすめという。おおむね10月まではこの塗装のまま係留する予定。

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