大地震はデマだったのに…香港航空、鹿児島含む国内4空港定期便の運休延長 需要戻らず再開も未定

2025/09/25 14:54
〈資料写真〉香港航空機=2019年7月、霧島市の鹿児島空港
〈資料写真〉香港航空機=2019年7月、霧島市の鹿児島空港
 鹿児島県は24日、10月25日まで運休を決めていた香港航空の鹿児島-香港の定期便について、冬季ダイヤに切り替わる同26日以降も運休することを明らかにした。香港では「7月に日本で大地震が起きる」とのうわさが広まり訪日需要が低迷した。県によると、同社は「需要を見定めたい」と説明、再開時期は未定という。

 24日の県議会総合政策建設委員会で報告した。同社の鹿児島空港(霧島市)発着便は週4往復あったが、うわさの影響で、7月1日から10月25日まで計66便の運休を決定した。県によると、同社は「再開に向けた検討は続けている」としている。

 同社は鹿児島を含め、熊本、仙台、中部4空港で香港線を運休中。成田や関西など他5空港では運航を続けるものの、需要は戻っていないという。担当者は「うわさだけでなく、円高傾向や新型コロナウイルス禍後の旅行需要の回復による反動など、明確な要因は分からない」と話した。

 運休を受け鹿児島県PR観光課は、香港の大手旅行予約サイトに県の特設ページにつながる広告を掲載、インフルエンサーに観光地のPRを依頼するなど需要喚起を図る。県交通政策課は「航空会社との連絡に努め、早期再開を働きかけたい」としている。

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