〈資料写真〉自衛隊宿舎の建設地と周囲で行われるボーリング調査=8月18日、西之表市西之表
鹿児島県西之表市馬毛島の自衛隊基地整備に絡む同市下西校区での隊員宿舎建設が、大量のごみの出土により中断している問題を巡り、市は26日の市議会馬毛島対策委員会で、現地でのボーリング調査結果の概要を報告した。ごみの有無や掘削した10地点の選定経緯のほか、土壌や水質の汚染調査でいずれも環境基準をクリアしたことを説明。防衛省に建設続行を求める考えを改めて示した。
調査は約1100万円かけて6〜8月、隣接地を含めて実施した。市は調査結果から推定される埋め立て前の地形などを説明したが、掘削の深さや埋設ごみの処分については「防衛省と協議中」として明らかにしなかった。委員からは詳細な説明を求める声が上がった。