九州で最長4400キロ…鹿児島県の「道路」に増える相談 年間6000件、4分の1占める要望とは? 「離島に台風常襲、シラスで条件厳しい」

2025/09/29 06:30
 鹿児島県は28日までに、県が管理する道路への相談・要望の件数が直近5年間に毎年度約6000件あったと明らかにした。約20年前と比べて2倍となっている。内容は動物の死骸除去や落下物の通報が約25%を占める。

 県が管理する道路延長約4400キロは九州で最長。県道路維持課は「集計開始の前年に始まった道路緊急ダイヤルの認知度が向上し、通報しやすい環境が整ったことも一因と考えられる」としている。

 県によると、道路緊急ダイヤル「#9910」などで本庁や各地域振興局に寄せられた相談・要望件数を集計した。集計を始めた2006年度は2944件だった。20年度は6188件、21年度5714件、22年度5895件、23年度6427件、24年度6000件と昨年度までの5年間は6000件前後で推移している。

 内訳の5年間の平均は、動物の死骸除去や落下物の通報が最も多く、草刈り・伐採約20%、舗装の損傷など約15%と続く。

 19日の県議会一般質問で答えた。木佐貫浄治土木部長は「半島で多くの離島があり、台風常襲地帯、シラス地帯でもある。道路管理の上で地理的、自然的に条件が大変厳しい」と説明。作業効率化や費用抑制のため、除草剤の使用拡大や道路のり面をコンクリートで覆う防草対策に取り組んでいると報告した。

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