奄美大島沖で確認された中国海洋調査船「向陽紅22」=30日(第10管区海上保安本部提供)
30日午前7時ごろ、鹿児島県奄美大島周辺の排他的経済水域(EEZ)内で、中国の海洋調査船「向陽紅22」が、パイプのようなものを海中に延ばしているのを第10管区海上保安本部が確認した。日本に同意のない海洋調査の疑いがあるとみて、無線で中止を要求した。
10管によると、現場は奄美大島の西約386キロの海域。巡視船が中止を求めたが、パイプのようなものを延ばしたまま航行を続けた。調査船は午後1時23分ごろ、地理的中間線を中国側へ越えた。
「向陽紅22」による活動は28日にも確認され、10管が無線で中止を要求していた。