特別委員会の調査結果を報告する出水睦雄委員長(左)=1日、出水市議会
鹿児島県の出水市議会の議員報酬等調査特別委員会(出水睦雄委員長)は1日の最終本会議で、月額30万3000円の議員報酬を6万1000円増の36万4000円とすることを報告し、賛成多数で受理された。人口規模(4万5000~5万5000人)が類似する同市を含む九州16市の平均並みが適当と判断した。定数20(欠員2)は現状維持とした。
採決は賛成16、反対1だった。報告書によると、報酬は旧出水市時代の1997年から同額。なり手不足が指摘される中、家族を養うだけの経済的な環境づくりが必要と考えた。
特別委は昨年1月から18回開催。人口規模が類似する全国や九州、南九州3県の平均月額と比較するなど協議した。役職は議長44万円(3万1000円増)、副議長38万9000円(6万3000円増)、常任委と議会運営の各委員長37万4000円(6万4000円増)と示した。
議員報酬の条例改正は議会基本条例により、市長の諮問機関「市特別職報酬等審議会」での審議が必要。見直し額に改定された場合、年間予算は現在よりも約2315万円増える。
定数は出水、高尾野、野田の1市2町が合併した2006年3月以前は計56。直近では18年市議選で24から4削減した。