木が邪魔で花火がほぼ見えない有料観覧席 当初返金に応じなかった理由は? 鹿児島市長が記者会見

2025/10/02 21:00
木が視界を遮る有料観覧席から20代女性が撮影した動画の一部(読者提供)
木が視界を遮る有料観覧席から20代女性が撮影した動画の一部(読者提供)
 8月のかごしま錦江湾サマーナイト大花火大会の一部有料席で花火が見えづらかった問題を巡り、大会実行委員会会長を務める鹿児島市の下鶴隆央市長は2日の定例会見で、「残念に思われた方に心よりおわびを申し上げたい」と陳謝した。実行委事務局が返金しない方針を変えた経緯について、「最初の段階で現場で判断してしまった。大いに反省しなければならない」と述べた。

 大会は同市の鹿児島港本港区で8月23日にあり、B升席(8000円、定員4人)の一部で木に視界を遮られたと苦情があった。実行委は9月19日、2本の木で花火が見えづらかったB升席の24席を選定し、全額返金または次回大会のチケットを贈ると発表した。

 下鶴市長は、市に苦情が寄せられてから報告を受けるまで10日ほどかかったと連絡体制の不備に言及。事務局の観光振興課が当初返金しない方針としたことに関し、「規約や前例がなかったからだろうが、会長の私には諮られなかった。順序を追って対応すべきだった。事態を把握後、返金などを指示した」と話した。

 来年の大会については「今回の当該席は販売しないことになるだろう」とし、有料席の配置を見直す考えを示した。

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