〈資料写真〉鹿児島空港
航空自衛隊新田原基地(宮崎県新富町)は2日、鹿児島県霧島市の鹿児島空港でT4練習機1機が6日に離着陸訓練すると明らかにした。着陸後すぐに離陸する「タッチ・アンド・ゴー」。空自によると、T4が鹿児島空港で訓練するのは初めて。
新田原基地によると、日中に1回タッチ・アンド・ゴーする。詳しい時間については「部隊の運用に関わる」などとして明らかにしていない。災害で基地の滑走路が使えなくなった際、近くの民間空港に安全に着陸するための慣熟訓練で、周辺環境や離着陸の経路を確認するとみられる。
九州、中国、四国地方の防空を主な任務とする西部航空方面隊によると、管内の民間空港で同隊のT4が訓練したのは2020~25年に計10回あった。県内では種子島や徳之島で訓練した。T4は今年5月、愛知県のため池に墜落し、搭乗員2人が死亡した。
鹿児島空港は、自衛隊や海上保安庁が平時から迅速かつ円滑に利用できる県内8施設「特定利用空港・港湾」の一つ。県は住宅上空を極力避けて飛行することなどを口頭で要請した。