十島村の諏訪之瀬島で連続噴火 昨年10月以降、島の西側深部でマグマの蓄積量増加を示すわずかな変動

2025/10/02 22:28
〈参考資料〉諏訪之瀬島
〈参考資料〉諏訪之瀬島
 2日午後2時10分~8時半、鹿児島県十島村諏訪之瀬島の御岳が連続噴火した。この間の午後4時57分ごろには爆発もあった。

 鹿児島地方気象台などによると、噴煙の高さは最高1200メートル。噴石の飛散は確認されていない。島の西側深部で昨年10月以降、マグマの蓄積量増加を示すわずかな変動がある。火口から南西2.2キロにある傾斜計では、6月下旬からマグマだまりがあると推測される方向が隆起する変動がみられる。主に島の西側で起きている火山性地震は9月22日ごろから減少している。

◆十島村で震度1が3回 

 トカラ列島近海を震源とする地震は2日も続き、午後10時までに、震度1を十島村の悪石島で2回、諏訪之瀬島で1回観測した。震源の深さはごく浅い~約20キロ、地震の規模はマグニチュード2.0~2.9と推定される。福岡管区気象台によると、悪石島は6月21日から続く群発地震、諏訪之瀬島は9月17日からの火山性地震に関連し、累計はそれぞれ2349回、113回となった。

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