10月から医療法人徳洲会に運営を委託した公立種子島病院=南種子町中之上
鹿児島県の南種子町と中種子町が設置する公立種子島病院(南種子町中之上)で1日、医療法人徳洲会(本部・大阪市)による指定管理が始まった。これに伴い、医師不足で停止していた救急外来を平日の日中に限って再開した。
常勤医師は8月に先行して着任した藤田安彦院長(68)ら2人。同病院によると、徳洲会グループ内で追加の常勤医派遣や非常勤医による応援の準備を進めている。態勢が整い次第、救急外来を毎日24時間の受け入れとし、入院患者数の制限解除もする方針。指定管理者契約期間は2040年3月まで。
藤田院長は同日の朝礼で職員に「『命だけは平等だ』の理念を忘れず、住民のために皆で頑張ろう」とあいさつした。診察に訪れた南種子町中之下の無職女性(66)は「安心して暮らせるよう、安定した運営を続けてほしい」と話した。